美延昌秀 Masahide Minobe

一寸先は・・・

  • 2017年08月26日
  • et cetera

忘れもしない、先週の17日(木曜日)早朝。
時刻は5時40分くらいだと思う。
盆休み明け、早出担当の私は自転車で出勤した。

自宅マンションを出て数100m行くと29号大阪臨海線にでる。
交差点は片側3車線になる見通しの良い広い道路である。

進行方向に対して信号は赤だったので歩道で停まって待っていた。
矢印信号の右折表示も終わり、車が停車。

進行方向の信号は青に変わった。
ペダルをこぎ出して左側に停車している車、つまり信号待ちをしている車の前を
通り過ぎようとした、その刹那
横のレーンをただ普通に車がなんの躊躇も無く、もちろんクラクションを鳴らすこともなく時速70~80kmで通り過ぎた。
白い軽自動車だった、ドライバーは男。

あまりに一瞬のことだったので道を横断してから、振り返り『えっ?』っとなった。
信号無視と言えばそれだけのことだが、僕はそこ(交差点内)に居た。
隣の車は先に交差点に到着しているが停車している。
その横を、後から来た車がなんの躊躇もなく通り過ぎて行った。
スマホを見ていたようにもみえなかったが、とにかく普通に、当たり前のように
ただ通り過ぎて行った。

あと1~2m前に進んでいたら確実にひかれていた。

今までロードバイクに乗っていて何度か危ない目に合いそうになったことはある。

ただ今回の件は訳が違う。
おそらくひかれていれば死んでいる速度である。

会社へつくまでの間、いろいろな考えと感情がよぎった。
死んだら家族はどうなっていただろうか、あのドライバーは数年もすれば刑務所から出てくるのだろうなぁ、子供たちがあのような、
何の落ち度も無い状況でひかれていたなら、私はどのような行動に出るだろうかとか・・・

怒りと憤り、虚しさなどが入り混じった感情がこみ上げた。
死はいつでも、こんなに身近に、不本意に、簡単に用意されているのだと思った。

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